夏の甲子園みて尻に火…日ハム清宮“バカ当たり”のウラ側
「ファームで特に調子が良かったとか、技術面で劇的に変わったところがあるわけではないんですけどね……」
21日の再昇格後、7試合で26打数10安打(.385)、3本塁打、8打点と打ちまくる清宮幸太郎(19)について、日本ハムの二軍関係者がこう言ってクビをひねっている。
技術面はともかく、変化があったとすれば、精神面ではないか。5月の昇格時はお客さんといった感じで、どこかノンビリ、のほほんとしていたもの。
それが、試合前の打撃練習の表情からして真剣そのもの。
さる日本ハムOBによれば「ここで結果を出さなければ後がない、何とかしてチャンスをモノにするんだと鬼気迫るものを感じた。あれだけ真剣な表情の清宮は見たことがない」そうだ。
「自身の危機感の表れでしょう」と、このOB氏がこう続ける。
「清宮は今年の夏の甲子園の結果を、すごく気にしていた。昨年のU18で一緒だった大阪桐蔭の藤原や報徳学園の小園はもちろん、甲子園でボカスカ本塁打を打った根尾にも注目していた。彼らの活躍に刺激されたのですよ。シーズン序盤までは高卒ルーキーだし、お客さんでもまだ大目に見てもらえた。けど、あと数カ月後には1学年下の彼らが自分と同じドラフト1位でプロ入りし、同じ土俵で戦うことになる。ウカウカしていたら追い越されてしまう、ノンビリしてはいられないと思ったに違いありません」