試運転なのか…大谷を消化試合で投手復帰させた球団の思惑
もっとも、大谷が受けたのは保存療法に過ぎず、患部が完治したわけではない。万全な状態に比べて患部は弱くなっているだけに、故障が再発する可能性は否定できない。ならば、なぜこの時期にリスクを承知で大谷を復帰させたのか。ア・リーグのあるスカウトはこうみている。
「本人の希望である二刀流を認めて、大きな話題となったが、右肘は早々と悲鳴を上げた。6年の長期契約の大谷には『打者に専念させたい』というのが球団幹部の本音ではないか。中6日で、1週間に一度しか投げない先発投手よりも、常時出場可能な打者の方が戦力的にプラスになる。仮に右肘に2度目の違和感を訴えれば、球団は投手を断念させるのではないか」
“二刀流”にこだわる大谷は、病み上がりとはいえ正念場が続く。