パワハラ騒動も複雑に…塚原夫妻の体操界“二重権力”問題
女子体操リオ五輪代表の宮川紗江(18)が日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫の光男副会長(70)からのパワハラを告発した問題で、体操協会が第三者委員会を設置。10日から始まる調査を前に、7日、メンバーを発表した。
選ばれたのは、発表済みだった岩井重一委員長を含む5人の弁護士。岩井氏は朝日生命が株主に名を連ねるブロードリンク社で顧問弁護士を務めている。朝日生命は塚原夫妻が運営する朝日生命体操クラブの経営母体であることから公平性に欠けるという疑惑が浮上したが、「どこからか影響を受けることはまったくありません」と全否定。ちなみに、この日発表された弁護士のひとりは、東京・大手町にある朝日生命ビル内に法律事務所を構えている。
体操女子は24日から代表候補の強化合宿、来月25日には東京五輪の団体出場枠にかかわる世界選手権(カタール)が開幕。岩井委員長は「1カ月半、2カ月かかることもありえる」と調査の長期化を視野に入れ、同席した山本専務理事は千恵子本部長を暫定的に職務から外す可能性も示唆した。