大学かプロか…吉田輝星の進路を握る巨人と楽天の“誠意”

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 吉田輝星(金足農)の気持ちが、「進学」に傾いているのはほぼ間違いない。

 2敗を喫したU18アジア選手権終了後、根尾や藤原らプロ入りする連中と比べると、練習の量や質、取り組み方、意識などで足りない部分があったと自己分析した。日本代表として結果を出せなかったこともあり、今後4年間、鍛え直してからプロの門をくぐっても遅くはないと考えるようになったのは想像に難くない。

 大会中に宮崎を訪れた金足農の中泉監督も、親しい関係者には「秋田に戻ったら、改めて進学を勧めるつもり」と話したという。八戸学院大への進学は当初からの既定路線でもある。

 しかし、そんな吉田の気持ちは引っ繰り返る可能性がある。

「プロ球団が直接、吉田サイドに1位指名を確約することです」と、セ・リーグのあるスカウトがこう言った。

「ただ、マスコミ辞令ではダメ。金足農は過去に何人ものプロ野球選手を輩出していて、プロ球団やマスコミが情報操作をすることもよく分かっているといいます。そうではなしに、球団のしかるべき立場の人間が直接、吉田サイドに『ウチは必ず1位で指名します』と伝えることです。ドラフト1位指名を確約され、それを蹴飛ばしてまで進学するには相当な覚悟が必要になる。ケガの心配もあるし、大学4年時にいまと同等の評価を得られる保証はどこにもない。ドラフト1位入団というのは、野球を辞めた後も含めて一生ついてまわる肩書のようなものですからね」

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