問題は打線…吉田輝星に責任負わせる首脳陣と高野連の姑息
なんだか、吉田輝星(金足農)と心中ムードになってきた感がある。
2日連続で雨天中止となったU18日本代表は9日、室内練習場で10日に予定されている中国との3位決定戦に備えた。日本のエースである吉田は前日に続いてノースローで疲労回復を優先し、軽めの調整に終始。金足農の中泉監督が訪問した際には、笑顔で会話を交わした。
韓国戦、台湾戦で決勝点を献上し、2敗を喫した吉田は、台湾戦後に「監督さんの顔に泥を塗ってしまっている」と責任を背負った。
とはいえ、韓国戦、台湾戦の敗因を吉田に負わせるのは酷。原因はむしろ、両試合とも1得点に終わった打線の機能不全にあるのではないか。
「日本はバットをブン回すばかりで、つなぎの意識に欠けた。韓国戦は5安打で10残塁、台湾戦ではわずか2安打に終わった。永田監督は『フライアウトが多い』と苦言を呈したが、だったら『打ち上げるな』と指示を徹底すべき。結果として貧打を修正できなかった。しかも、台湾戦は相手の先発投手を読み違えるなど、首脳陣と高野連のハンドリングのまずさも露呈した。それに、台湾戦では吉田を四回から投入し最後まで投げさせた。吉田はベンチに戻るたびにKOされたような疲れ切った表情を浮かべていた。首脳陣は他にも投手がいるにもかかわらず吉田頼みの起用に終始し、責任を負わせる格好になった。首脳陣と高野連は『エースで勝てなければ仕方ない』という構図をつくり上げていると言われても仕方がありません」(マスコミ関係者)