千賀ノ浦親方も標的に…かつての同志を平気で売る性根
■電話は1分足らず
千賀ノ浦親方はまして、自身の弟子を引き取ってくれた「恩人」。そもそも、その預け方もひどかった。
貴乃花が協会に引退届と弟子の所属先変更願を提出したのは、9月25日の午後1時。千賀ノ浦親方に電話をしたのは、その30分前だ。退職の事実を初めて聞かされた上、いきなり弟子まで頼むと言われた千賀ノ浦親方の困惑はいかばかりか。
「本人も『ああ、はい……』なんて具合だったらしい」(芝田山親方)
しかも、電話の時間は1分足らず。千賀ノ浦親方も混乱しきって、「(弟子を)預かります」と言うのが精いっぱいだった。
自身が放り出した弟子を、不義理にもかかわらず引き受けてくれた千賀ノ浦親方には感謝こそすれ、恨む筋合いなどない。圧力をかけた使者のひとりに仕立て上げるなど、もってのほかだ。
貴乃花親方はこの2人以外のかつての仲間に対しても、恨みをぶつけている。11日発売の週刊新潮では後援者の話として、「引退後に旧一門の親方たちに連絡をしたが、錣山親方(元関脇寺尾)は電話に出なかった。立浪親方(元小結旭豊)には先場所中に声をかけたが、顔を背けて無視された」とある。
だが、かつての同志や恩人を平然と売る、悪人に仕立てる男を誰が信用するというのか。無視されたのは自業自得である。