「開幕当初は大谷不在」と断言…エ軍新監督の思惑と計算
右肘を手術したエンゼルス・大谷翔平(24)の戦列復帰が遅れそうだ。
来季からエンゼルスを率いるブラッド・オースマス新監督(49)は22日(日本時間23日)に会見し、大谷について「(復帰を)急がせたくない。開幕当初は不在でも、シーズンの残りでプレーして再来年に投げられる方がいい」と話した。
大谷が受けた靱帯を修復するトミー・ジョン手術は野手なら6カ月で実戦復帰は可能とされる。回復が順調なら、大谷は来季開幕に間に合うとみられていた。来季はDHに専念するとはいえ、投手としてのリハビリも必要な二刀流だけに、新監督が「やっていることはメジャーのレベルでは前例がないので、慎重に進めたい」と言うのは当然として、あえて「開幕当初は不在」とブレーキを踏むのは、東部の名門ダートマス大学を卒業したインテリ指揮官なりの計算があってのことだ。
今季、DHで大谷と併用されたかつての主砲プホルス(38)は8月に受けた左膝手術の回復が順調で、来季開幕に間に合う見込み。今季117試合(498打席)で19本塁打と、そこそこ期待できるものの、ここ数年は足底筋膜炎などの故障に悩まされ、シーズンを通じてまともに働いていない。来季も球宴までもつ保証はなく、途中離脱は避けられない見通しだ。