経済効果30億円…吉田輝星のキャンプ巡り米と沖縄が綱引き
日本ハムに1位指名された吉田輝星(金足農)に早くもラブコールが送られている。
日ハムは来春、一軍は1次キャンプを米国・アリゾナ、二軍は沖縄・国頭で行う。最大30億円の経済効果が予想される吉田だけに、どちらのキャンプに帯同するかで、様相は大きく変わる。
二軍スタートとなれば、国頭村に多くのファンとマスコミが殺到するのは必至。13年、投打二刀流で話題をさらった大谷翔平のプロ1年目のキャンプ初日は、報道陣100人、ファン300人が大挙した。地元関係者によれば、吉田の二軍帯同を想定してか、国頭村が位置する沖縄北部の宿泊施設の予約が徐々に埋まっているという。
同村の宮城村長は、来るべき吉田のブルペン入りに備え、観覧シートの設置を検討すると発言。1億円をかけたウエート施設の完成は20年1月だが、吉田の受け入れ態勢を整えようという意思は垣間見える。
一方、「アメリカ」も黙っちゃいない。
昨年、清宮幸太郎が帯同したアリゾナキャンプは、海外にもかかわらず約100人の報道陣が取材に訪れ盛り上がりを見せた。プロ2年目を迎える清宮が一軍帯同する可能性は高いし、吉田についても球団は、1年目のなるべく早い時期に一軍デビューできると踏んでいる。清宮と吉田の2トップが実現すれば、話題性も十分だ。