付け人殴打…加害者となった貴ノ岩は厳罰処分前に引退決意
顔を洗って一から出直す――というタイプではなさそうだ。
冬巡業中に付け人の貴大将(23)をぶん殴り、東京へ“強制送還”となった貴ノ岩(28)。昨年は日馬富士に理不尽な暴力を振るわれて世間の同情を集めたものの、結局は同じ穴のムジナであることをさらけ出した。
気になるのが、貴ノ岩の今後だ。今年の3月場所では、同じ旧貴乃花部屋の貴公俊(21)が支度部屋で付け人を殴る騒動を起こしている。貴公俊は1場所出場停止処分となったが、今回は「前例に倣う」では済まされない。
相撲協会は10月に「いかなる暴力も許さない」と、暴力決別宣言をしたばかり。その直後の暴行事件とあれば、厳罰は免れない。
ある親方は「問題は協会から下される処分だけじゃない」と、こう続ける。
「基本、一度幕内を経験した力士は、番付が下がっても付け人はやらないのが慣例です。ただ、力士が何かやらかして降格となった場合は別。反省と出直しの意味を込めて、師匠からちゃんこ番や付け人を命じられるケースはある。貴ノ岩は旧貴乃花部屋でも後輩をいじめたり、ふんぞり返っていたと聞いている。そんな性格を考えるに、一から出直しとなれば、『やってられるか!』とケツをまくってもおかしくありませんよ」