西ようやく虎入り表明…オリ猛者は今から交流戦へ手ぐすね
「阪神にお世話になることに決めました」
オリックスからFA権を行使した西勇輝投手(28)が7日、3度目の入団交渉を行い、阪神入りを表明した。当初から阪神移籍が濃厚と言われていただけに、残留を求めていたオリックスにショックはないが、10年間在籍した古巣の中にはこの右腕を快く思っていない者も少なくない。
関西圏をホームにする両球団だが、人気もマスコミの扱いも天と地。オリックスが劇的勝利をおさめた翌日でも、関西のスポーツ紙は負けた阪神の方をデカデカと報じることが珍しくない。阪神に対する妬みから、オリックスナインは「関西ダービー」の際は目の色を変える。過去の対戦成績は27勝27敗2分けとまったくの五分。この間、阪神はAクラス9回に優勝1度で、オリックスのAクラスはたったの2回。万年Bクラスが善戦しているのは、こんな背景もある。
来季の交流戦は運よく阪神はビジター。西が打席に立つことはないが、マウンドには上がるだろう。「西をつぶせ」を合言葉に、癖を知り尽くす旧友たちが手ぐすね引いて待ち構えることになる。