丸の“広島エキス”が原監督の狙い G若手を待つ地獄の練習量
丸は「11年間カープでやってきたいいものを持っていければ」と話している。
巨人も最近は全体練習前に体幹トレーニングなどを行う「アーリーワーク」が日常化している。キャンプの練習時間も長くなってはいるが、丸の練習量には及ばない。
4年ぶりに復帰し、「ボクの中で広島が強い印象はない」と首をかしげていた原監督の狙いはこれである。
「原監督の前政権時、広島は打線が弱かった。それが、なぜリーグV3を達成する強力打線に生まれ変わったのか。どんな練習をやっているのか。広島のエキスを注入してほしいと思っています。それと、丸が練習することによって『あんなにやるのか』と巨人の若手に刺激を与える意味もある。2006年オフに、同じようにMVPの実績を引っ提げて巨人へFA移籍した小笠原もそんな役割だった。キャンプではいつも一番最後まで練習。夜間や休日返上練習などで、他の選手もやらざるを得ない雰囲気に変わっていきました」(チーム関係者)
4番最有力候補の岡本らにとって、来春は地獄のキャンプになりそうだ。