3年ぶり全日本Vも…伊調馨の五輪5連覇に“腰位置3cmの壁”

公開日: 更新日:

 予選からの4試合で、タックルを決めきれなかったのは体力不足も原因だ。日頃、伊調を指導する田南部力コーチによれば、16年リオ五輪前と比べて筋量、脂肪量とも7割程度だという。

 田南部コーチは「世界チャンピオン相手に、あそこまでやれたので、手応えは掴んでいる」としながらも、今後の課題についてこう話した。

「まだ、腰高です。(下半身も含めて)筋力が付いてくれば、(腰の位置が)3センチは下がる。下がれば、タックルの精度も高くなるはずです。年齢が年齢なので、一気にとはいきませんが、来年9月ぐらいには戻っていると期待しているのですが……」

 海外のトップ選手の多くは序盤から積極的に攻めてくる。世界選手権、五輪では、腰高でがら空きになった下半身を攻められる可能性もある。今後、3センチの差を克服できなければ、防御に定評のある伊調でも海外勢のパワーに屈しかねない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”