スライダーは秀逸も…創志学園・西純矢の課題は好不調の波
昨夏の聖地デビューは鮮烈だった。
創志学園(岡山)の最速150キロ右腕・西純矢(2年)が、昨夏の甲子園初戦で、明治神宮大会準優勝、センバツ8強の創成館(長崎)を相手に16三振を奪う完封勝利を飾った。ネット裏に陣取った各球団のスカウトは「(2年の)今年でもドラフト候補」と大絶賛。しかし、続く2回戦は審判に派手なガッツポーズを注意され、あっさり敗退した。セ・リーグ某球団のスカウトがこう言う。
「上位クラスなので直球が速いのは当たり前。プロでは勝負球になる変化球があるかどうかが判断材料になる。その点、空振りが取れるブレーキの利いたスライダーは大きな武器になりますね」
昨夏にスカウト陣が口を揃えたように、今秋はバリバリの1位候補か。
「安定感がなく、いい時と悪い時の波が大き過ぎる。それと夏の甲子園で話題になったガッツポーズですが、ああいうのを闘志があると評価はしない。むしろ要注意の性格とみる。いずれにせよ、今年1年でどこまで伸びるか。どこまで安定して力を出せるようになるかですね」(前出のスカウト)