前JGTO副会長に聞く 男子ツアーを立て直す方策はあるのか

公開日: 更新日:

 そしてアベマTVツアーには新しく規定を設け、本ツアーのシード選手が年間5試合までとか、1試合3人出場の枠を設けるとかすれば、今のガラ空きのスケジュールで好調の波を持続できない選手や、下部ツアーの若手たちが試合経験を積み、競争力を高めることで新しいスターが生まれる。私は在任中にそうしたことに取り組むつもりで政策委員会を立ち上げたのですが、その理解が得られませんでした。何もしないで低迷と嘆く前に、自分たちでより良い環境をつくっていく努力が必要です。

 ――新しいスポンサーも増える?

 そううまくはいかないでしょうね。今の状況を考えれば、米ツアー共催のZOZO選手権でも分かるように、やる気のある企業は日本ツアーを飛び越えて米ツアーや、海外のツアーのスポンサーに名乗りを上げるでしょう。これからプロを目指す若者も一足飛びにアメリカやヨーロッパツアーなどにチャレンジするでしょう。私が米ツアースタッフとミーティングをした際も「JGTOに5年先、10年先の計画はあるのか。世界と連携する意思はあるのか」と耳の痛い点を突かれました。これから必要なのは、小手先の人気回復策で無駄なお金を使うのではなく、世界の中で日本はどうあるべきかの中・長期のプランが必要です。

(取材=ゴルフジャーナリスト・宮崎紘一)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • ゴルフのアクセスランキング

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 3

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  4. 4

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  5. 5

    笹生優花、西郷真央、原英莉花らを輩出したジャンボ尾崎アカデミーは「ゴルフ教室」にあらず

  1. 6

    あの川﨑春花も撃沈…全米女子オープン日本予選会で「シード選手全滅」のナゾ解き

  2. 7

    度重なるトラブル…松山英樹の「マナーの悪さ」海外でも評判に

  3. 8

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  4. 9

    前澤友作氏の発案しかり、奇抜なアイデアが人気低迷の国内男子ツアーを救うカギになる

  5. 10

    渋野日向子が“丸裸”で臨む今季初メジャー…スイング固まらず、技術も用具も満足にサポート得られず

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ