前JGTO副会長に聞く 男子ツアーを立て直す方策はあるのか
――青木会長以下JGTOは、そうした現状を把握しているでしょうか。
正直、今の執行部はピンときていないでしょう。日本のツアーは男女を含めて日本独自の歴史があります。人気のなかった当初はスポンサーやテレビ局の後押しで試合を増やし、一歩一歩それが実を結んできました。スポンサーの協力や、支援でここまできたのですが、今の執行部にはそうした歴史や、経緯を知っている人間が少ない。JGTOや選手を支えてきたスポンサーやファンに対する恩義や感謝の念があれば、昨年のISPSマッチプレー選手権中止のような事件や、プロアマでの片山晋呉問題も起きなかったはずです。まず大切なスポンサーと腹を割って将来の展望を話し合うことが先決でしょう。
――男子ツアーがもっと元気づくにはどうすればいいでしょうか。
国内レギュラーはわずか23試合と嘆いています。しかし下部にアベマTVツアーという若手登竜門の素晴らしい試合が14試合もあります。現状では3日間の競技ですが、JGTOが1試合500万円を投資して(合計7000万円)1試合の賞金総額を2000万円にすれば、規定で4日間競技にでき、ワールドランキングの獲得ポイントが高くなります。これをツアーの空き週に組み込めばいい。