巨人ナインに深刻“長野ロス”…超気配り男の逸話伝説も数々
■仲間に配慮で異例のお願い
「異常なまでの気配り、目配り……。本当に彼を悪く言う人間はいません。単なる戦力の足し算、引き算では済まないと思う」と、巨人の某選手がこう明かす。
「引退する選手、巨人を退団する選手の送別会を仕切るのは、いつもチョー(長野)さんです。誰彼かまわず声をかけるわけではなくて、主役との人間関係を考え、参加者をピックアップする。送り出す選手に楽しんでもらうことを第一に、シークレットゲストまで手配したりするんですから。選手はもちろん、裏方さんも含めてみんなショックを受けています」
寮生活を送っていた新人時代、遠征先から帰ってくるたびに、寮長やコック、清掃員にまで土産を買ってきたのはこの男だけ。ヒーローになった試合後、群がる報道陣に向けて手を合わせ、「(記事には)『長野に笑顔はなかった』でお願いします」と頭を下げたのは、打てなかったチームメートが嫌な気分にならないよう配慮したものだった。
他球団選手からの評判もすこぶるいいのは、日常的にこんなことをしているためだ。アマチュア時代の後輩にあたる球団の選手が言う。