雄星は例外…なぜ野球選手はサッカー選手より語学力に劣る

公開日: 更新日:

 独協大准教授の中西貴行氏(英語教育学)は言う。

野球は球種ひとつとっても、ストレートは『ファストボール』、カーブは『ブレーキングボール』。フォアボールも『ウオーク』と違った言い方をする。和製英語が通用しないケースは多い。これらは単語なのですぐに解決できる問題で、通訳が隣で話す言葉に耳を傾ければ自然と身につく。ただ、通訳にベッタリのままではそれもなく、言葉が通じないと英語を話すことを諦めてしまえば、外国人との壁もできてしまいます」

「目標設定の違い」もデカい。

 まずは高校野球の甲子園、そして日本のプロを目指す野球に対し、サッカーは最初から世界を目標にすることが多い。久保建英(17)が10歳からFCバルセロナの下部組織でプレーしたように、国外チームへの門戸が早い段階から広く開かれている。野球はいわゆる「田沢ルール」の壁があり、プロを避けて通りにくいのが現状。高校時代からメジャー挑戦を表明していた大谷も結局、プロで5年間を過ごしたのち渡米した。そんな背景もあって、野球は「活躍すること」より「行くこと」が目標になりがちだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  4. 4

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  5. 5

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  1. 6

    中居正広氏と結託していた「B氏」の生態…チョコプラ松尾駿がものまねしていたコント動画が物議

  2. 7

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  3. 8

    中居正広氏が女子アナを狙い撃ちしたコンプレックスの深淵…ハイスペでなければ満たされない歪んだ欲望

  4. 9

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  5. 10

    SixTONES松村北斗 周回遅れデビューで花開いた「元崖っぷちアイドルの可能性」