エンゼルス「球場使用契約」1年延長の裏に“大谷争奪戦”
米カリフォルニア州アナハイム市議会は16日(日本時間17日)、エンゼルスの本拠地エンゼルスタジアムのリース契約を20年まで延長することを承認した。1966年開場の同球場は、現存するメジャーの本拠地では4番目に古く、老朽化が目立つことから球団は市に対し再三、改修や建て替えを要望してきた。同市が応じなかったため、球団は昨年10月、2028年までのリース契約を破棄していた。
今回、エンゼルスが単年契約を交わしたのは、新球場建設を促すための市への揺さぶりとみられる。モレノ・オーナーは「アナハイム市に残留するのがベストではあるが……」としつつも、市の対応次第では本拠地移転もチラつかせている。
全米の多くの自治体は、税収や雇用確保のため、MLBなどの4大プロスポーツの本拠地誘致に動いている。ネバダ州ラスベガス市のように、すでに球場を建設し、本格的な招致活動を展開する自治体もある。
昨季、全米を魅了した二刀流の大谷翔平(24)が所属するエンゼルスなら、地元だけでなく、日本のファンの集客も見込める。ホテルなどの観光業を中心に地元経済に好影響を与えるだけに、各自治体とも23年まで契約を残す大谷が所属するエンゼルスは、魅力的な球団ではある。
大谷人気は全米の自治体までも動かしそうだ。