マリナーズ菊池雄星に立ちはだかる敵地球場と右の長距離砲
マリナーズに入団が決まった菊池雄星(27)の本拠地球場との相性はどうか。
今季から「T―モバイルパーク」に名称変更となった本拠地は中堅123メートルと深い上に、左中間115メートル、右中間116メートルと広い。加えて、球場の後方に位置するエリオット湾から湿気のある風が舞い込むため、打球が飛びにくい。特に左中間の本塁打性の当たりは失速するケースが目立ち、菊池のような左のフライボール投手は右打者との対戦で有利とされる。
もっとも、対戦機会の多い同地区の敵地は本塁打が出やすい球場が多い。
1試合平均本塁打数では、アスレチックスのオークランド・コロシアム(0.756本=28位)を除けば、いずれも上位15位内に入っている。
そこにもってきて同じア・リーグ西地区のライバル球団には強打者が揃う。特に右打者は、アストロズ・アルトゥーベ(昨季打率.316、13本塁打、61打点)、エンゼルス・トラウト(同.312、39本塁打、79打点)、アスレチックス・デービス(同・247、48本塁打、123打点)、レンジャーズ・ギャロ(同.206、40本塁打、92打点)ら、リーグを代表するスラッガーが名を連ねる。