森保Jアジア杯SFでイラン撃破 3人の立役者と決勝への課題

公開日: 更新日:

■サイドアタッカーの配置に工夫を

 もっとも、スポーツマスコミのように「森保ジャパン アジア王者が見えてきた」と手放しに喜んでいてよいのかどうか。「課題も散見された」とメキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏がこう言う。

「森保ジャパンが発足してから左利きのMF堂安を右サイドに、右利きのMF原口、今回未招集のMF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)を左サイドに置いている。こうした<サイドアタッカーを利き足と逆のポジションに配置する>戦法が、なかなか良い方向に作用していない。堂安、原口ともに縦に勝負を仕掛けるのではなく、カットインしてシュートを打とうとするシーンが多い。それでもシュートに持ち込めればいいが、相手に封じられるとバックパスしか選択肢がなくなり、中に入り過ぎて複数の選手に囲まれて潰される場面が目に付く。グループリーグでも森保ジャパンは攻撃面で低調な試合が多かったが、サイドアタッカーを利き足サイドに配するとか、試合中にポジションチェンジを指示するとか、柔軟な発想での選手起用、戦術差配を森保監督が見せてくれなかったのが残念でならない」

 日本が決勝で戦う相手はカタールか、それとも地元UAEか? 注目の一戦は日本時間29日午後11時キックオフ――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…