森保Jアジア杯SFでイラン撃破 3人の立役者と決勝への課題
■サイドアタッカーの配置に工夫を
もっとも、スポーツマスコミのように「森保ジャパン アジア王者が見えてきた」と手放しに喜んでいてよいのかどうか。「課題も散見された」とメキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏がこう言う。
「森保ジャパンが発足してから左利きのMF堂安を右サイドに、右利きのMF原口、今回未招集のMF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)を左サイドに置いている。こうした<サイドアタッカーを利き足と逆のポジションに配置する>戦法が、なかなか良い方向に作用していない。堂安、原口ともに縦に勝負を仕掛けるのではなく、カットインしてシュートを打とうとするシーンが多い。それでもシュートに持ち込めればいいが、相手に封じられるとバックパスしか選択肢がなくなり、中に入り過ぎて複数の選手に囲まれて潰される場面が目に付く。グループリーグでも森保ジャパンは攻撃面で低調な試合が多かったが、サイドアタッカーを利き足サイドに配するとか、試合中にポジションチェンジを指示するとか、柔軟な発想での選手起用、戦術差配を森保監督が見せてくれなかったのが残念でならない」
日本が決勝で戦う相手はカタールか、それとも地元UAEか? 注目の一戦は日本時間29日午後11時キックオフ――。