評価うなぎ上り日ハム輝星“唯一の不安”は奇策好きの指揮官
「しかし、栗山監督が我慢できるかどうか……」とは、別のOBだ。
「栗山監督は先日、開幕投手について『年齢は関係ない。今年に関しては道がいっぱいある。選択肢が多い。何でもありだ』と発言。吉田の大抜擢すら示唆した。リップサービスもあるんでしょうけど、吉田に対する周囲の高評価は監督の耳にも入っている。吉田は順調にいけば、2月16日の紅白戦で実戦初登板を迎える。栗山監督もそこで初めて吉田の投球を見ることになる。現時点で140キロ台中盤を投げ込む吉田のこと。紅白戦で惚れ惚れするような投球を見せれば、栗山監督が開幕から使いたくなっても不思議ではない。昨年の清宮がそうでしたが、良いと思えばとにかく早く使いたい、試したいタイプですからね」
栗山監督はそもそも奇策というか、奇をてらった選手起用を好む。前年に6勝6敗だった斎藤佑を開幕投手に抜擢したり、中軸を担っていた大谷に1番を打たせたりもする。それが勝利につながるかどうかはともかく、大胆な起用で大向こうをうならせたいタイプではある。
むろん、吉田を本気で開幕投手に抜擢しようとすれば、フロントがブレーキを踏むだろうが、指揮官のはやる気持ちは故障を誘発しないとも限らない。