雄星は適応に自信も…キャンプイン順調すぎるがゆえの不安
マリナーズに入団した菊池雄星(27)が12日(日本時間13日)、アリゾナ州ピオリアでキャンプインした。
背番号「18」のユニホームに身を包み、キャッチボール、守備練習などのメニューをこなし、1時間10分ほどで初日を終えた。渡米後の菊池は、キャンプを前に4度の投球練習を行った。日本に比べて硬いマウンド、滑りやすいメジャー公認球について「日本と大きく変わらないのかな。問題はない」と、適応に自信を見せている。
これまで多くの日本人投手はメジャーの環境になじむのに苦労してきたが、ルーキー左腕に不安はないのか。
メジャー1年目の07年、レッドソックスの世界一に貢献した評論家の岡島秀樹氏は「ブルペンと実戦は全く別と考えた方がいいと思います」と、こう続ける。
「僕自身もそうでしたが、投球練習が良くても、相手打者と対戦すれば、緊張したり、力みも出る。今はボールが滑らなくても、実戦マウンドに立てば当然、ブルペンで投げるよりも力が入るため、思うようにボールを操れるとは限りません。メジャーの環境に適応できているかどうかは実戦に入ってから判断するものです。菊池君も心得ていると思いますが、油断は禁物です」