雄星「4年60億円」の反動懸念 “温厚”シアトルでも痛い目に
■年平均15億円は“相場”の倍
ルーキー左腕にとって、異例の大型契約が足かせになりかねない。
西武からポスティングシステムでシアトル・マリナーズに移籍した菊池雄星(27)。
選手の契約、移籍情報を扱う米野球サイト「トレード・ルーモア」をはじめとする複数の米メディアの報道によれば、菊池の契約は年平均750万ドル(約8億円)程度とみられていた。
ところが、いざフタを開けてみれば、マリナーズは菊池に対して「4年5600万ドル(約60億円)」を保証した。年平均15億円だから、菊池はマリナーズから“相場”の倍近い金額を得たことになる。
西海岸のさる代理人関係者に言わせると、「他球団の金額と比べてもマリナーズのオファーは群を抜いていた」そうだ。
菊池の代理人であるスコット・ボラス氏は、米球界でもやり手として知られる。これまで数々の大型契約をまとめてきた実績の持ち主だ。選手の代理人がボラス氏というだけで、獲得を逡巡する球団GMも中にはいるという。