日ハム輝星は制球に不安…同期・柿木の高評価に奮起なるか
「現時点では、吉田より柿木の方が一軍戦力になるのは早いと思う」
さる日本ハムOBがこう言った。
7日、ドラフト1位の吉田輝星(18)が二軍施設の鎌ケ谷スタジアムでブルペン入り。この日、同球場で予定されていた一軍オープン戦が雨天中止となり、栗山監督ら一軍首脳陣が見守る中、同5位の柿木蓮(18)と並んでストレートを中心に41球を投じた。
ブルペンでは課題が見えた。ノーワインドアップで力を入れて投げる際に、勢い余って帽子が飛ぶシーンが何度か見られた。吉田は「帽子が飛ぶくらい強くいけているが、頭がブレているから帽子が飛ぶ。右足で立ったとき、投げ終わりに左足で立ったときにしっかり安定すれば問題ないかなと思う」と、自身でも課題であることは理解している。前出のOBは、「体に力強さがあるということ」と評価した上で、こう続けた。
「吉田は高校時代からよく帽子を飛ばす。荒々しさも武器ではあるが、頭がブレるとリリースポイントもブレる。今はまだ、ストライクとボールがハッキリしている。一軍で結果を残す上で課題になるでしょう。一軍ではライバル球団にクセやしぐさも丸裸にされる。相手打者にストライクが来るのかボールが来るのか、見極められるかもしれない。一方、柿木は昨夏の甲子園で優勝投手となり、強豪校でもまれてきたこともあってか、マウンドさばきがいい。速球、変化球ともに大きく暴れることなく、まとまりがある。吉田と同様に体もある程度は出来上がっています」