ビーチW杯予選 ラモス監督率いる日本は3戦全勝で決勝T進出
試合後に「ピヴォ(センターフォワード)なので点を取らないといけない。自分の長所であるオーバーヘッドで決められて良かった 」と笑顔でメディアに対応した奥山がさらにこう続けた。
「相手は(自分の)オーバーヘッド(シュート)に対して<距離を置いてブロックすればいい>と考えていたようです。1本目が決まった後、より警戒が増して(距離を詰めて)背後から強めに当たってくるようになりました。そこでボールを上げる場所を変え、コースをずらすことで(相手)ブロックのポイントを変えて(シュートを)打ちました。相手との駆け引きが上手くいきました」
終わってみれば日本の完勝に終わり、牧野真二コーチも「物足りなさも感じているが、3連勝でホッとしている。ここから厳しい戦いが続きますが、選手たちは疲れも溜まっておらず、選手のコンディションはむしろ大会が始まって上がってきている」と安堵する。
試合を決定づ けた殊勲者の奥山が言う。
「第1ピリオドが1ー1だったので第2ピリオドが始まるとき、バーレーンの選手は<まだイケる>と気合が入っていた。でも立て続けの(オーバーヘッド)ゴールによるダメージが大きく、下を向いてしまった選手も多かった。(2月28日からの直前合宿で)タイに入ってから少しバランスを崩してしまっていたのですが、ここにきてミートポイントを高いところでとらえられるようになりました。準々決勝もゴールを決められるように頑張りたいと思います」
14日の準々決勝の相手はD組2位のイラン。下馬評では日本と並んで優勝候補だったが、12日のオマーン戦を落としまい、日本と〈負けたら11月にパラグアイで開催されるW杯出場権を失う〉大一番を戦うことになった。キックオフは日本時間午後7時30分だ。