最終調整5回零封も 雄星には学ぶべき“メジャー常識”が山積
マリナーズ・菊池雄星(27)が13日(日本時間14日)、アリゾナ州ピオリアで変則ルールの紅白戦に登板。5回を想定したマウンドは打者18人に対し72球を投げ、4安打無失点2四球5奪三振。キャンプ地最後の実戦マウンドで上々の結果を残し、登板予定のアスレチックスとの日本開幕シリーズ第2戦(日本時間21日)に向けて弾みを付けた。
オープン戦は3試合に登板し2勝1敗、防御率4・00。計9イニングで6三振を奪うなど、まずまずの投球を披露した。渡米1年目の日本人投手の多くが適応に苦労するメジャー公認球やマウンドへの不安はさほど感じさせなかった。順調なスタートを切った菊池にスコット・サービス監督は「大リーグについて学ばなければならない」と、メジャーのしきたりを身につけるべきだとアドバイスした。
開幕後は、初めて経験する長距離移動を強いられる。米国西北端のシアトルを本拠地とするマリナーズの年間総移動距離は約8万キロに及ぶ。30球団最長の過酷な移動はマリナーズの敗因のひとつとすらいわれる。中でも、西海岸から東海岸への移動はきつく、3時間の時差に加えて、体内時計まで狂ってコンディションにも影響を及ぼしかねない。食事も含めた不慣れな米国の環境に適応する必要がある。