中4日調整に雄星手探り 熟練トレーナー特別Pが待ち遠しい
新人左腕が初めて経験するメジャーのルーティンに戸惑っている。
2月25日(日本時間26日)のレッズ戦で好投したマリナーズ・菊池雄星(27)。次回登板は2日(同3日)のロイヤルズ戦が濃厚。日本では休養日だった登板2日後にブルペン入りするなど、初の中4日でのマウンドに向けてメジャー流の調整に四苦八苦しているのだ。
菊池は同僚投手やコーチに調整法を聞いているそうで「自分なりのルーティンを開幕までにしっかりつくっていかないと」と、開幕まで試行錯誤を繰り返すという。
当分は手探りで調整法を模索するが、開幕後は日本人選手を熟知したベテラントレーナーに管理されることになる。
イチロー、岩隈(現巨人)ら多くの日本人選手の体をケアし、現在はトレーニング部門のシニアディレクターを務めるリック・グリフィン氏は「日本人投手に故障が多いのは勤勉すぎるため」が持論。日本人選手に限ったことではないものの、球団が定めた体力、筋力の数値が基準に満たない選手には特別プログラムが組まれる。岩隈が2012年に移籍した際にも、一定の数値に達していなかったため「クマ(岩隈)プログラム」と呼ばれる専用メニューでフィジカル強化を図った。移籍当初に中継ぎで起用されたのも、トレーナー陣が中4日のローテーションでは確実にパンクすると判断したためだったという。