満身創痍の羽生結弦に「新4回転時代」早すぎる到来の衝撃

公開日: 更新日:

手術してどうなる問題でもないし、大きく痛めてから、より簡単な衝撃でケガをしてしまう」

 世界フィギュア2位の羽生結弦(24)が24日、エキシビション前に今季を振り返り、古傷の右足首についてこう言った。

 羽生の右足首はすでにボロボロ。2012年、世界選手権の公式練習で捻挫して以降、昨年のロシア杯まで、分かっているだけでも6回負傷している。今大会も満身創痍の中で演じ切ってみせたが、今季無敗のネイサン・チェン(19=米国)がフリー(FS)で4本の4回転を着氷。22点以上の大差をつけられ、2年ぶりの優勝を逃した。

 羽生も4回転を武器にし、アクセルの習得にも意欲を見せるも、予想以上の早さで訪れた「新4回転時代」に驚いたに違いない。チェンのスコアをボー然と見つめる羽生の姿がそれを物語っている。

 この日、4回転について「若い頃みたいにガンガン練習すれば跳べるというジャンプではありません」と弱気な発言もあった羽生。3年後の北京五輪には「誰がチャンピオンになるのか、楽しみにしながらこれからを過ごしたい」とまるで傍観者だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…