醜聞乗り越え11年ぶりメジャーV「ウッズ伝説 第2章」開幕
【マスターズ】最終日
その時、18番グリーンを取り囲むパトロンから「タイガー」「タイガー」の大歓声が沸き起こった。
タイガー・ウッズ(43)がウイニングパットを決めると、両手を高く突き上げて11年ぶりにメジャー通算15勝目を挙げた。マスターズは14年ぶり5度目、メジャーでは初めての逆転優勝だ。
ウッズのメジャー初優勝もマスターズ(1997年大会)だった。
この時は2位に12打差をつける衝撃的な勝ち方が世界中のゴルフファンの度肝を抜いた。最年少優勝記録(21歳3カ月)は今も破られていない。
97年は4勝を挙げて賞金王と世界ランク1位となり、それから長くタイガー時代を築いて、世界のプロゴルフ人気を牽引した。メジャーは各大会3勝以上のトリプルグランドスラムを達成しており、米ツアー81勝も歴代2位の記録だ。
しかし、09年にセックススキャンダルが発覚してツアーを離脱。その後はひざ、腰の手術と度重なるけがに悩まされてプレーにも精彩を欠き、16、17年シーズンはメジャー全試合を欠場。17年11月には世界ランク1199位まで落ち、引退もささやかれた。