心技体すべて未熟…松山英樹がマスターズで露呈した限界
【マスターズ】2日目
松山英樹(27)は5バーディー、3ボギーの70で回り、通算1オーバー、46位タイ。予選は通ったが、首位とは8打差と開き優勝争いの圏外となった。
「思うようにいかず苦しい流れだった。どこを修正すればいいかはわからない。(同組で回った)アダムのゴルフを見てショットがある程度戻れば上位で戦えることがわかった」
不安を抱えながらプレーを続ける松山は開幕2日前、1次リーグで敗退した2週間前のWGCマッチプレー選手権の後で風邪をひき、「ずっと寝てた。練習ラウンドは1、2回。感覚もなかった」と語っていた。
世界のトッププロたちは、4大メジャーに照準を合わせてコンディションを調整する。スイングもパットも不安定な今の松山は、仮に体調が万全でも上位争いは厳しい状態だ。大事な試合の前に風邪をひいていること自体がプロとして自覚が足りず、それを口にするのはいいプレーができない時のエクスキューズにしか聞こえない。
2014年から米ツアーに本格参戦。日本選手では最多の5勝をあげ、17年は全米オープン2位の成績で世界ランクは2位まで浮上。2カ月後の全米プロ(5位)でも優勝争いを演じ「メジャータイトルは時間の問題」と、ファンに大きな期待を抱かせた。