投打低調で地区最下位…エ軍はビジネス面も深刻“大谷ロス”
右肘靱帯を修復するトミー・ジョン手術からの復活を目指すエンゼルス・大谷翔平(24)の回復ぶりが目覚ましい。
すでに19日(日本時間20日)からナインに交じってフリー打撃を再開。連日のように、本拠地アナハイムの外野スタンドに豪快な一発を叩き込んでいる。投手としてのリハビリも順調で、22日にはキャッチボールの距離を約29メートルまで伸ばした。
今季、先行してDHとして復帰する大谷の回復ぶりにオースマス監督は「打者としては85%くらいまで戻ってきているのではないか」と目を細めている。実戦復帰に関しては依然として慎重な姿勢を崩さず「前倒しすることはない」と断言。当初の予定通り、戦列復帰は5月になるが、指揮官にとっては、今すぐにでもバッティングオーダーに大谷の名前を記入したい心境だろう。
何しろチームは開幕から投打とも不調で9勝14敗の勝率3割9分1厘。首位マリナーズと6ゲーム差のア・リーグ西地区最下位に沈んでいる。
先発、リリーフ陣とも崩壊状態で、チーム防御率はリーグ10位の4.74。打線の得点力不足も深刻で、チーム総得点(99)は同11位、総本塁打数(27)は同10位だ。昨季、打率2割8分5厘、22本塁打、61打点をマークした「大谷ロス」状態が続いている。