<中>小野伸二が太鼓判「ケガだけ気を付ければ凄い選手に」
次代の日本代表のエース候補であるMF久保建英(17)が所属するFC東京は8日、ルヴァン杯第5節・仙台との一戦を秩父宮ラグビー場で行い、スコアレスドロー決着となった。
久保は右サイドMFとして後半から出場。チームを勝利に導くことはできなかったが、随所にクリエーティブなプレーを見せた。2020年東京五輪のエースを務めるMF久保の足跡をサッカーダイジェスト元編集長の六川亨氏が丹念にたどった。
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東京都下のクラブで3歳からサッカーを始めた久保君は、どこにでもいるサッカー少年だった。
転機となったのは、小学2年で参加したスペインの名門バルセロナ主催の国内キャンプだった。
ここでMVPに選出されると翌年ベルギーで開催された大会に参加してMVPに輝き、帰国後は川崎Fの下部組織に入団する。そして翌2011年、小学4年でバルセロナの下部組織であるカンテラの入団テストに合格。家族と一緒にスペインに移住することになった。
当地では13~14年に地中海カップで得点王とMVPを獲得、地元カタルーニャ杯のトーナメント制覇にも貢献した。しかし、欧州サッカー連盟の「18歳未満の外国人選手の青田買い禁止措置」によって公式戦に出場できなくなり、久保は15年に帰国してFC東京の下部組織に入団した。翌16年に中学3年でFC東京ユース(18歳以下)に飛び級で昇格。日本クラブユース選手権では、史上初となる<中学生での得点王>に輝く。この活躍を評価されてトップに登録され、同年11月5日に行われたJ3最終戦の長野戦で後半から出場。J出場最年少記録を更新した(15歳5カ月1日)。