9日目から再休場 新大関・貴景勝「休むのは簡単」の勘違い
まるで相撲にならなかった。
休場から再出場を果たした新大関貴景勝(22)が、19日、碧山の立ち合いの変化に屈した。
仕切りから負傷した右ヒザを気にするそぶりを見せていた新大関。立ち合いの当たりをかわされてブレーキをかけようとするものの、右足を滑らせ、体勢を崩してしまう。そこをはたかれ、あっけなく土俵に落ちた。
「反射神経に優れた貴景勝なら、変化にもついていけたはず。低い立ち合いの貴景勝が、これまで変化のカモにならなかったのは、どの力士も『下手に立ち合いで変化しようものなら、逆効果になりかねない』と警戒していたからです。おそらく碧山は貴景勝の仕切りの状態などを見て、あえて変わったのだろう」(ある親方)
貴景勝は4日目の御嶽海戦で右ヒザを負傷。「右膝関節内側側副靱帯損傷にて、今後約3週間の加療を要する見込み」との診断書を提出し、5日目から休場していた。
今回、再出場を決めたことについては、「自分の中で出られると思ったから。出れるのに出ないのはおかしい」と話し、さらに「休むのも勇気というけど、休むのは簡単」とも言っていた。前出の親方は「若い力士ならではの勘違いというか……」と、こう続ける。