広島セV4へまた一歩 中崎からフランスアへ守護神“配転”
広島の守護神・中崎翔太(26)が2日の阪神戦で、2点ビハインドの九回に登板した。1安打1四球に自らの失策も絡み、2死二、三塁のピンチを招いたものの、何とか無失点で切り抜けた。
5月31日の阪神戦で1点リードの九回に1点を失い、セーブ機会で失敗していた。その日以来となる登板は負けている場面。広島・緒方監督は「彼とは話をしている。ポジションは流動的になる」と意図を説明した。これまで2勝2敗8セーブ、防御率2.66。これからは七、八回や楽な展開での起用も視野に入れるという。佐々岡投手コーチは「(もう1人の守護神はフランスア?)そうなるでしょう」と助っ人左腕をセーブのつく場面で起用する可能性があると明かした。
「リーグV3中も、度々先発の勝ちを消し、毎度のように塁上を賑わす中崎の安定感のなさにチーム全体がへきえきしていた。特にフランスアが台頭し始めた昨季途中から、守護神交代論が渦巻いていた。他球団からは『唯一付け入るスキがあるとすれば、中崎が投げる九回が狙い目』とささやかれた。フランスアは今季4勝2敗、防御率3.08と成績は中崎と似たり寄ったりでも、他球団は球に力があるフランスアを嫌がっています」(球界関係者)
2位阪神とは4ゲーム差。広島はV4へ一歩近づいたといえる。