広島・会沢がFA権取得 浮上する巨人入りと浮足立つカープ
「まだシーズン中なので何も考えていない」
広島の会沢翼(31)が国内FA権を取得。7日の中日戦前に報道陣に囲まれて、お決まりのセリフを吐いた。昨季まで2年連続でセのベストナインに選出されている強打の捕手は、今季も打率.270、3本塁打、16打点。権利行使となれば、オフの主役に躍り出るのは間違いない。
球界関係者の間では以前から、「FA宣言すれば真っ先に巨人が獲得に名乗りを上げる」ともっぱらだったが、その巨人は昨オフに西武の3番手捕手だった炭谷(31)をFAで獲得。小林(29)に大城(26)を加えた“捕手3人併用制”が機能し、チームは首位をキープしている。打撃が課題といわれた小林が、規定打席未到達ながら打率.345と奮闘。昨年も4月の終わりに一時は首位打者に立ちながら、終わってみれば.219と急降下したから安心はできないが、小林や炭谷、大城の今季成績が巨人のオフの補強戦略に影響を及ぼすのは確実だ。
昨年8月にFA権を取得した丸も、当時は冒頭の会沢とまったく同じコメントをしていた。巨人の捕手3人制の成否を最も気にしているのは実は広島かもしれない。