輝星1軍デビューは広島戦か 鯉打線抑える鍵はカットボール
日本ハムが昨年のドラフトで吉田輝星を高く評価した最大の理由はカットボールだという。
打者の手元で浮き上がって見える速球はもちろん、軌道が速球とほぼ同じで、ほんの数センチ横滑りするカットボールが1位指名の決め手になったそうだ。
夏の甲子園でも、その後のU18でも投じた、ほんの数球のカットボールは、確実にプロで通用するとの評価だった。スライダーと比べて曲がりが小さいため、当初本人は実戦で投げなかったものの、コーチの助言もあって使いだしたところ、思った以上に効果的だったとか。それで意識的に投げ始めたそうだ。
吉田は4日、イースタンの巨人戦に先発予定。本人は「スライダーとカットボールをうまく使いたい」と話している。2つの球種を効果的に使えれば、速球はもちろん、縦のカーブやフォークもより生きてくると考えているのだろう。
4日は90球がメドで、順調にいけば11~13日の広島戦(札幌ドーム)で一軍デビューする見込みだ。
いきなり強力打線と対戦することになるが、抑えられるかどうかは生命線であるカットボールのデキにかかっている。