デビュー戦“マイナス評価”でも 日ハム輝星が見せた強心臓
「ダメなところがほとんど。たくさん課題が見つかったので、ひとつずつ潰していきたい」
日本ハムの吉田輝星(18=金足農)が19日、ヤクルトとのイースタンリーグ本拠地開幕戦に2番手で登板、2回を2安打3四球1失点の投球内容に渋い表情でこう言った。
変化球でストライクが取れなければ、ストレートは高めに浮いたり、引っ掛けたり。制球に苦しみ、五回は1死二、三塁、六回は無死満塁のピンチを招いたものの、犠飛による1失点でしのいだ点は評価できるのではないか。
チームを準優勝に導いた昨夏の甲子園がそうだったように、吉田はピンチになればなるほどギアが上がる。この日の最速は146キロ。「他に投げる球がなかった」と、ほとんどがストレート勝負だった。フツーの高卒ルーキーならズルズルと失点を重ねてもおかしくない状況で、吉田は踏みとどまった。要所でそれまで以上にキレのあるボールを投げ、最少失点で切り抜けた。
「前に進んでいるのはいいこと。やろうとしてることは見えた」とは視察した栗山監督だ。