昨季交流戦は最高勝率 再現狙うヤクルトはリリーフが命綱
トンネル脱出後の初戦は黒星スタートとなった。
4日に幕を開けた交流戦。さる2日に泥沼の16連敗から脱したばかりのヤクルトは延長戦の末、日本ハムにサヨナラ負けを喫した。
昨季は交流戦で最高勝率をマークし、セ・リーグで唯一勝ち越した(12勝6敗)。実はヤクルト、昨季も交流戦前まではリーグ最下位。それが怒涛の追い上げを見せ、2位に急浮上した。
そんなデータが「昨季の再現」とファンに期待を抱かせる。が、さっそく出はなをくじかれたこの日は、チームを象徴する展開の連続だった。まずは先発の高梨が四回でノックアウト。その後、6人のリリーフ陣をつぎ込み、五回に近藤が中田にソロ本塁打を浴びると、七回にはハフが再び中田に同点2ランを食らった。
ヤクルトの先発防御率は5点台とリーグでダントツに悪い。そのしわ寄せが中継ぎに飛び火し、登板過多に。ハフ(29試合)、マクガフ(同28)、五十嵐(同25)、近藤(同25)、梅野(同24)と20試合超えが5人。1カ月間離脱していた石山もすでに17試合に登板している。この日も交流戦初戦とあってフル回転だった。