日ハム輝星はお墨付き 一軍定着を確実にした“肉体の秘密”
一軍定着が現実味を帯びてきた。先日、プロ初登板初勝利を挙げた日本ハムのルーキー・吉田輝星(18)のことだ。
12日の広島戦は全84球中、ストレートが約8割を占める極端な投球だったにもかかわらず、5回4安打1失点の好投。スピンの効いた速球は、ときに打者の手元で鋭く横滑りし、広島の強力打線を翻弄した。
吉田はそれまで二軍で4回3分の0が最長だったが、一軍初登板で更新した。二軍の首脳陣からは「100球は投げられる」と体力面のお墨付きをもらってもいる。栗山監督も18日のDeNA戦前に、「(登板前は)体がバリバリになってしばらくダメかなと思ったけど、思ったより大丈夫そう。投げる体力はある投手だということは間違いはない」と改めて評価した。
日本ハムOBが言う。
「現時点でストレートの質は高校時代よりいいそうです。球速は最速147キロで、昨夏の甲子園での150キロには及ばないものの、回転数は高校時代に計測したものより上だと聞きました。ランニングやウエートメニューなどから見た基礎体力も、すでに一軍クラス。鍛えたら鍛えた分だけ筋肉がつく体質で、体脂肪とのバランスや柔軟性を失わないように気をつけながら、トレーニングを積んでいる。二軍寮では休日もウエートルームにこもり、室内練習場でも体を動かしていた。選手名鑑の体重は84キロですが、いまはそれより2~3キロは増えています」