著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

ウルグアイ率いて30年 名将タバレス監督に感じた思慮深さ

公開日: 更新日:

6月19日 水曜日

 2019年コパアメリカ(ブラジル)での日本の生き残りが懸かる重要なウルグアイ戦(ポルトアレグレ)が20日(日本時間21日)に迫ってきた。2010年南アフリカW杯4位、2014年ブラジルW杯16強、2018年ロシアW杯8強とコンスタントに世界上位をキープする強豪には、FWスアレス(バルセロナ)など有名タレントがズラリ。だが、久保建英レアル・マドリード)は「名前でサッカーするわけじゃない」と負けるつもりはない。若きジャパンは4失点惨敗を喫した17日のチリ戦(サンパウロ)とは別の顔を見せられるのか。

 ◇  ◇  ◇

 ロシアW杯でコロンビアを撃破した「サランスクの奇跡」から丸1年が経過した19日。ポルトアレグレは冷たい雨の朝を迎えた。昼前には青空が戻ったが、気温18度と前日の27度からは想像できないヒンヤリした空気が漂う。決戦当日も低温傾向ということで、選手たちには動きやすい気象条件と言っていい。

 治安のいい町ということで日中にセントロまで一人歩きし、メルカード(市場)や市庁舎を回ったが、平日にも関わらず大勢の人で賑わいを見せていた。翌日の試合に備えてウルグアイ人も続々と現地入り。所要時間12時間の高速バスが頻繁に走っていて容易に訪れることができるのだ。2014年ブラジルW杯コロンビア戦が行われた内陸部の町・クイアバもコロンビア国境から程近く、試合当日は黄一色だったことを思い出す。20日のポルトアレグレも水色のサポーターで占拠されるのだろうか。日本人にしてみれば、5年前のクイアバの再現だけは何としても避けたい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…