データ戦略か?本塁打記録塗り替えたヤンキース打線の正体
ヤンキースはそのラインアップを見れば、もともと本塁打を量産することができるバッターが上から下まで揃っていることがわかる。先日もマリナーズからエンカーナシオン選手を獲得、彼自身すでに24本塁打とヤンキースでもその数はトップである。
ブーン監督もシーズン初めに「うちには本塁打をたくさん打てる打者が揃っている。コツコツとバットに当てることも大切かもしれないが、うちの攻撃の要は長打だ。それは今年も変わることはない」と話している。
彼らはフライボール革命における2つの重要な要素、打球の初速と打球角度を、果たしてどれくらい重視しているのだろうか。
ジャッジ選手やスタントン選手はバットをボールの下に入れ、打球角度を上げることを目指すと話しているが、実際の打撃を見る限り、力任せのスイングである。一にも二にもフルスイング、バットに当てればおのずと打球はフェンスを越えてくれる、と言わんばかりの強振だ。
■最初から存在しない
他球団のようにキャンプの練習中にデータ解析ツールを使うシーンは見られないし、ごく最近になってようやくその手の器具がブルペンで使用されたことが確認されたくらいである。