データで差がつくのは戦略的優位性ではなく「活用の仕方」

公開日: 更新日:

 ここ数年、メジャーリーグの世界を吹き荒れたデータ野球旋風も、今シーズンになり、その風速はだいぶ落ちてきたかのようにみえる。

 多くの球団がデータ分析を、戦術、戦略、選手育成などに取り込むのをやめてしまった、というわけではもちろんない。むしろその逆。今やメジャーリーグ30球団すべてのチームがデータ解析部門を持ち、日々更新されるさまざまなデータをその戦略に取り入れており、フィールドで行われる一つ一つのプレーはすべてデータに基づいていると言っても過言ではない。 

■「戦略的優位性はない」

 投手は初球にストライクを投げること。その場合、どの球種から入るのか。打者は初球からスイングしていくこと。狙う球種の見極め、野手側の守備シフト、カウントによる守備位置の変更など、すべてがデータに基づく数値により説明がつくものだ。

「データが戦略的優位性をもたらすことはなくなった」

 データをチームの土台づくりに大きく活用し、2017年にヒューストン・アストロズをワールドチャンピオンに導いたジェフ・ルーノウGMはこう語る。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭