八村がホークス戦で自己最多25点 ベテランPG加入の吉報も
米プロバスケットボールNBAのウィザーズ・八村塁(21)が11日(日本時間12日)、サマーリーグ(ネバダ州ラスベガス)のホークス戦に2試合ぶりの先発出場。日本時間10日のクリッパーズ戦を休養し、万全の状態で臨んだ八村は、サマーリーグ初の3ポイント2本を含む、自己最多の25得点をマーク。フリースローも6本放って5本決め、リバウンドは9と攻守にわたる活躍を見せた。
ウィザーズは今年2月にアキレス腱を断裂し、来季開幕が絶望視される正ポイントガード(PG)のジョン・ウォール(28)の穴埋めに、ベテランPGのイシュ・スミス(31=前ピストンズ)を獲得。ウォールが復帰するまで、当面はスミスが司令塔を務めることになりそうだ。スミスは昨季までピストンズで控えながら、スピードがある上に、運動量も豊富。試合を組み立て、相手ディフェンスの隙を突いて効果的なパス出しを主な役割とするPGにあって異色な存在として知られる。
NBAの調査会社のデータによれば、ベテランPGのスピードは際立っている。昨季はオフェンスの際の平均移動速度が、同じポジションでトップとなる毎秒5.6メートルを記録した。これはNBAを代表するPGで、過去2度(15、16年)MVPを受賞したステファン・カリー(31=ウォリアーズ)の5.2メートルをもしのぐ。ピストンズでは、正PGよりも、スミスがプレーしている時間帯の方がチームのパフォーマンスが向上したという。
八村は、ゴンザガ大時代から運動量に定評がある。ウィザーズが1位指名を決めたのは、シュートが打てて、機動力もあるタフなプレーがスカウトの目に留まったためだ。すでに八村は開幕ロースター入りが決まっている。ベテランPGの動きに牽引される八村は、1年目からシュートチャンスが増えそうだ。