楽天則本の7年契約にメジャースカウト仲間は肩を落とした

公開日: 更新日:

 則本昂大(28)が楽天と7年契約を結んでいたというニュースは、我々、メジャースカウトの間でも話題になった。

 あるスカウトは「則本のピッチングは欠かさずチェックしている」と話していたし、米国から日本に見に行った別のスカウトはそのニュースを耳にして「信じたくない」と言った。

 そのスカウトはわたしに電話をしてきて、「カネを積んだら気持ちは変わるんじゃないか?」と尋ねたくらい。要するにゾッコンだったのだ。

 わたしは球団に提出したリポートに「ストレートの制球はいまひとつだが、セットアッパーとして評価できる。短いイニングであれば155、6キロの速球を投げるし、フォークボールも有効」と記した。

 球団によってはクローザーや先発として評価していたのではないか。例えばスカウトが「信じたくない」とうなだれた球団は、則本をかなり高く評価していた。あくまでも今年と来年の成績次第だが、年平均10億円程度の複数年契約を提示するつもりだったとも聞いた。

 メジャーのトレード期間は今月いっぱいで終了する。8月にはアシスタントGMを伴って日本に行くつもりで飛行機やホテルまで予約していたそうだから、彼が落胆するのも理解できる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇