則本が楽天と異例の7年契約 G菅野メジャー行きへの影響は
■石井GMの手腕と右肘不安
楽天のエース・則本昂大(28)が新たに長期契約を結び直し、メジャーリーグ挑戦を断念する方針であることが3日、明らかになった。
楽天の石井一久GM(45)は今季が3年契約の最終年だった則本と開幕前に話し合いを進めてきたと言い、「3月に(契約を)結び直した。本当に大事な選手。凄く実績を残してくれたことをリスペクトしてそういう話をした」と説明した。
プロ野球史上最長タイとなる7年契約は35歳シーズンとなる2025年までという異例の長さ。年俸も旧契約の2億5000万円から見直され7年総額20億円規模とみられる。日本選手の7年契約は2006年の松中信彦(ソフトバンク)に並ぶ高い評価となった。
13年には新人ながら開幕投手を務め、15勝を挙げた。そこから昨季まで6年連続2ケタ勝利。最多奪三振のタイトルは6年間で5度獲得した。則本はこの間、最も少なかった13年シーズンでも170イニングを投げるなどフル回転してきた。
日本球界を代表する右腕は、かねてメジャー志向を公言していた。当初の契約では19年オフにポスティングシステムを利用したメジャー移籍について話し合う条項があったが、今回の契約で消滅。石井GMは「仙台にしっかりと骨をうずめるという話で、頑張ってくれるということを言っていた。ウチと(長期)契約を結ぶということは、本人の希望はそういうこと(生涯楽天)だと思う」と胸を張った。