大谷もチームも振るわず…エンゼルス“費用対効果”実は最悪
2年前の12月、大谷がエンゼルスを選んだ最大の理由はソーシア前監督の存在にあった。長期政権を担う同監督から二刀流の実現にお墨付きを与えられたことが何より大きかったらしいが、そのソーシア監督は昨年限りで退任。チームづくりの主導権を握るエプラーGMは15年までヤンキースのキャッシュマンGMの懐刀として活躍、データ重視の理論派として鳴らした人物とはいえ、16年以降は地区4位、2位、4位でプレーオフにすら出ていない。
メジャーリーガーである以上、大谷の最大の目標はワールドシリーズ制覇のはずだが、チームの成績は振るわない。カネはかけているのに使い方が悪いのか、費用対効果は最悪の部類に入る。
大谷獲得にはほとんどの球団が名乗りを上げたといわれるが、最大の理解者で後ろ盾だった指揮官は1年で退団。そのうえ、編成責任者は結果を残せないまま4年が過ぎようとしている。選手としてどんなに評価されても、それが勝利に結び付かないとすれば、大谷もむなしいに違いない。