八村塁に“目付け役”…アシスタントコーチの気になる手腕
日本代表のエースが厳しいマークにさらされながらも、結果を残した。
男子バスケットボール日本代表は14日、W杯(31日開幕=中国)に向けた強化試合でニュージーランドと対戦。試合には敗れたが、八村塁(21=ウィザーズ)は、25分間の出場で、両チーム最多の19得点、9リバウンドをマーク。35得点を記録した前回(12日)の対戦よりも数字は下回りながらも、NBA選手の貫禄を示した。
試合後の八村は「オフェンスよりもディフェンスでインパクトを与えたかった。リバウンドでは当たり負けしたところもあったので、負けずに当たっていかないといけない」と課題を口にした。
6月のNBAドラフトで1位指名したルーキーの動向を監視するため、ウィザーズは日本にアシスタントコーチのデビッド・アドキンス氏を派遣。オーバーワークによる故障を防ぐのはもちろん、試合前には練習にも付き添い、時にはシュートの打ち方をアドバイスするなど、八村のレベルアップに励んでいる。
アドキンス・コーチは2014年にウィザーズの育成部門に加わるまでは、長らく高校生の指導に携わってきた。多くの教え子を強豪大学に進学させ、NBAには10人以上を輩出。モントロス・クリスチャン高でコーチを務めた際には、後にNBAで4度の得点王、MVPにも選ばれた米国を代表するSF(スモールフォワード)のケビン・デュラント(30=現ブルックリン・ネッツ)を手塩にかけて育てたことでも知られる名コーチだ。