ソフトB首位独走でも大幅負け越し ロッテCS進出に戦々恐々
誰が相手だろうがかかってこい――というわけにはいかないようだ。
15日、首位ソフトバンクは延長十一回、1死満塁から楽天・銀次のサヨナラヒットで敗れたものの、2位西武も負けたためゲーム差は5のまま。このまま逃げ切って2年ぶりのリーグ制覇に期待がかかるが、優勝はできても日本シリーズ出場となれば、また話は変わってくる。
ソフトバンクがもっとも恐れているのが、ロッテのCS進出だろう。他4球団にはすべて互角かそれ以上の戦績を収めながら、ロッテだけには6勝12敗と大きく負け越している。チーム防御率はリーグトップの3.44ながら、対ロッテ戦になると同4.58と膨れ上がっている。ロッテのチーム打率はリーグ5位の.250と、決して打線自慢というわけではない。にもかかわらず、12球団ナンバーワンの破壊力を誇る西武打線を相手にするよりも、打たれているのだ(対西武戦の防御率は4.47)。
ロッテには長年ソフトバンクで指導していた鳥越ヘッドコーチをはじめ、吉井投手コーチ(2015年一軍投手担当)、清水バッテリーコーチ(選手、コーチとして10~17年に在籍)などがいる。ソフトバンクを知り尽くした彼らの存在がやはり大きいのではないか。