令和元年も渦巻く欲望…夏の甲子園“ネット裏怪情報”
20万円の領収書
優勝経験がある強豪校の話だ。その学校の地元関係者によると、甲子園出場が決まったあと、野球部員の保護者が学校に呼ばれ、大きな紙袋が手渡された。
中を見ると、学校のロゴが入ったうちわやタオルなどのグッズとともに、A4サイズのメモ書きと、学校名義の領収書が入っていた。
メモ書きには「うちわ5000円」「タオル1万円」などとグッズごとに金額が記され、領収書の金額欄には20万円と書かれていた。つまり、グッズを売って20万円を納入せよ、ということだ。そんな高値では身内にも売れない。泣く泣く身銭を切った保護者は少なくなかったという。
甲子園出場の際に、親が学校に寄付をしたり、こうしたイレギュラーな形で野球部にカネを払うケースは少なくない。
もし決勝まで勝ち残れば、地方の学校ともなると、1億~1億5000万円ほどの経費が必要になるといわれている。大半は甲子園にやってくる応援団のバス代、宿泊代などだが部員の保護者から20万円も徴収しなければならないほど、学校の財政は逼迫しているということか。あるいは地元で不人気で思うような寄付金が集まらないのか。
甲子園出場という名誉のウラで、学校や選手の家族は資金繰りに追われているのだ。
■元高野連幹部の酒グセ
「当時は、本当に困りましたよ」
高野連の関係者がアキレ顔でこう言っているという。
マスコミ関係者がこう言う。
「その幹部はもう辞めましたが、甲子園期間中は毎晩、知人や他の役員を引き連れて、ベロベロになるまで酒盛りをしていた。しかも、きっちりと領収書を切っていたという話もある。高野連のカネでドンチャン騒ぎしていたのかもしれません。その役員は、ただでさえ評判が悪かった。試合はそっちのけ、役員としての仕事もロクにせずに居眠り。自分の後輩を研修目的で何人も甲子園へ連れてきたり……。やりたい放題でした」
その元幹部、教育界では学校改革で政治手腕を発揮するなど、実績を残してきたというのだが……。