著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

全米8強届かず影薄く…錦織は10.14フェデラー戦を起爆剤に

公開日: 更新日:

■大坂はメンタルの課題を解消

 ただ、心配されたメンタルの課題が解消したのが収穫。昨年の全米、今年の全豪のメジャー連覇は相当なプレッシャーだったが、2回戦の家族席にNBAのコービー・ブライアント、NFLのコリン・キャパニックというスーパースターが並んでガラリと気分が変わった。

 15歳のガウフへのお姉さんらしい振る舞いで好感度もアップした。次は、生まれ故郷の大阪での東レPPOに出場予定。「頭にあるのは道頓堀のタコ焼きよ」と大はしゃぎ、ちやほやムードで東京五輪音頭でも踊りだすかもしれない。

 問題は錦織だろう。ご三家に加えてワウリンカが復活し、“ネクストジェン”と呼ばれる若手の活躍が目立った一方、錦織は心なしか体も細って影が薄くなった。そんな折に、格好の起爆剤が発表された。

 10月14日、東京でフェデラーと錦織のエキシビションマッチが行われる。両者が契約するユニクロのイベントで、フェデラーの日本でのプレーは13年ぶりになるから盛り上がるのは間違いない。シーズン中という批判的な声もあるが、フェデラーはあらゆる障害を乗り越えていまのテニスの繁栄を築いた選手だ。錦織には刺激を得る貴重な機会であり、30代へのきっかけになる。来シーズンは東京オリンピックイヤーという難しい年。乗り越えるヒントもつかんで欲しい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  1. 6

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した

  4. 9

    「キリンビール晴れ風」1ケースを10人にプレゼント

  5. 10

    オリックス 勝てば勝つほど中嶋聡前監督の株上昇…主力が次々離脱しても首位独走